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溶解処理サービス

機密文書

機密文書処理サービスについて調べていると「溶解処理にて機密書類を処分」という表現を見かけることが多いのではないでしょうか。ここでは、機密文書処理業者の3つある処理方式のうち、比較的よく知られているであろう「溶解処理サービス」について、特徴やメリット・デメリットを紹介しています。

溶解処理サービスの特徴

業者が段ボールを製紙メーカーの溶解工場へ持ち込み、未開封のまま段ボールごと溶解する、それが溶解処理サービス。「パルパー」という大型機械で、紙ゴミを処理する方法です。パルパーはミキサーのようなかたちをしており、書類を水と共に投入することで、バラバラの繊維状になるまで裁断してくれます。紙は水と攪拌の力でドロドロになるため「溶解」という表現が使用されますが、工程で特別な薬剤などを用いるわけではありません。

多くの機密文書処理業者が用いている一般的な方式で、ホチキスやクリップ程度の金属は作業の支障とならないため、そのままの状態で処理に出すことが可能。機密文書に書かれた文字や文章は、溶解処理を施されることで、完全に判読不能となります。

また溶解処理の場合、紙の繊維質が傷つかないため、全体量の90%程度を、再生紙としてトイレットペーパーなどにリサイクルできます(シュレッダーでは紙の繊維質が傷ついてしまうので、再生はできません)。業者によってはどの程度の量がリサイクルできたのか算出してくれますので、依頼者は必要に応じて「環境活動に貢献した」と公表できます。

溶解処理の料金相場は?

溶解処理の料金システムとしては、一般的に「処分したい機密文書を規定のサイズの箱におさめた場合何箱になるか」によって利用料金が決まります。

機密文書の溶解処理サービスは、大手の運送会社や日本郵政などでも利用することができ、いずれも箱数によって利用料金が決まる料金システムが採用されています。しかし利用料金のほか、送料などの諸経費も必要になるケースがほとんどです。

機密文書処理業者では、箱数やキロ数などで選べるプランの料金システムも設定されており、料金の設定そのものもさまざまなパターンがあります。信頼できる業者か否かをしっかりと検討しつつ、利用料金をチェックして費用対効果を高めていきましょう。

溶解処理サービスのメリットは地球に優しい

溶解処理サービスは、情報漏えいを防ぐためにも再現不可能で、エコで地球環境にも優しい溶解処理サービスです。

日々、溜まっていく機密書類。現在、その処理方法で威力を発揮しているのが「溶解処理サービス」と「シュレッダー」ではないでしょうか。

大きな違いはリサイクルできるかどうか

溶解処理サービスは、その名前のとおり重要書類を溶かして処理する方法です。

一方のシュレッダーは書類を粉砕して処理していく方法です。どちらにも一長一短がありますので、比較をしてみました。

メリット デメリット
溶解処理 ・ 大量の書類をそのまま業者に委託できる
・ ホチキスやクリップがついていても問題なし
・ 読解不可能まで溶解するので、機密が漏れることがない
・ 溶かした紙は、古紙としてリサイクルできる
・ 重要書類の処理を委託するので信頼できる業者にお願いできるか、セキュリティ面の心配がある
シュレッダー ・ 購入し会社に設置しておけば必要なときに処理できる
・ 書類が確実に裁断されたかどうか、自分の目で確かめることができる
・ 手軽に処理ができる
・ 大量に廃棄するには時間と手間がかかる
・ 狭いオフィスには業務用のシュレッダーをおいておけない
・ ゴミ処理が大変
・ 大きくカットされた紙は復元が可能

溶解処理をする大きなメリットに古紙へのリサイクルがあげられます。

文章が確認できないほどまで溶かしてしまうので再生紙やペーパータオル、段ボール、トイレットペーパーなどにリサイクルされます。地球に優しい、21世紀型の企業にとって何より大切なことだと思います。

気になる溶解処理の値段と選び方のコツ

溶解処理は大手から中小まで様々な会社が請け負っています。一般的に回収は段ボール箱を使って行われますが、セキュリティ問題はもちろん、同時に気になるのが料金ではないでしょうか。

溶解処理サービスの選び方

書類の溶解処理は不用品回収業者が兼務していることが多々あります。それまで付き合いのなかった業者に新規の依頼をするために注意したほうがよい点をあげてみました。

会社から出る溶解処理が必要な書類は産業廃棄物になりますので、産業廃棄物収集運搬許可を取得しているところしかできません。

ホームページで必ず産業廃棄物収集運搬・古物商許可を取得していることを確認してください。掲載がない会社は要注意です。

梱包作業

文書を溶解する際は、文書を梱包した専用のケースごと溶かすため、業者が指定する容器にあらかじめ詰め替えなければなりません。企業によって取り扱う機密文書の量が異なり、その量が多いほどサービスを依頼するたびに文書を詰め替えるのは手間がかかるでしょう。

業者にもよりますが、施錠可能なケースを企業内に設置し、ケースごと回収してもらうことも可能です。機密文書の量や業務状況に応じ、適切なサービスを提供してくれる業者を選びましょう。

輸送及び運搬作業

セキュリティの観点から、輸送・運搬についても注意しましょう。廃棄する機密文書は、一般の運送サービスを使って業者宛てに送付できます。ただし、一般の運送サービスでは、輸送・運搬中のトラブルで荷物が行方不明になったり、事故により文書が入ったケースが破損して情報が漏洩したりといった危険が懸念されます。

そのため、セキュリティを重視するなら、輸送・運搬から任せられる業者がおすすめです。施錠した専用ケース、専用の回収車両などを使い、慎重に文書を運んでもらいましょう。

証明書の発行

確実に機密文書が溶解されたことを確認するには、溶解証明書を発行してくれる業者を選びましょう。一般的には、廃棄したことは文章のみで通達されます。また、なかには画像付きの証明書を発行してもらえる業者もあり、より安心して廃棄作業を任せられるでしょう。

セキュリティ各種認証

セキュリティマネジメントがどの程度なされているか、機密文書を安心して託すことができるかを検討する際には、各種セキュリティ認証を確認しましょう。認証を受けている企業は「公益財団法人 日本適合性認定協会」の公式サイト上で確認できます。代表的なものとしては、国際標準規格および日本工業規格に準拠した「ISO27001」が挙げられます。

なお、何か一つでもセキュリティ認証があればよい、というわけではありません。それぞれの認証に応じ、対象範囲は異なります。具体的に、どれほどの範囲についてセキュリティ対策を講じているかを確認したうえで、業者を選びましょう。

セキュリティレベルが高い
機密文書処理業者3選はこちら

機密文書を入れた箱ごと溶解処理する業者

機密文書の処理をするには事故を防ぐためにも、当然ですがしっかりと確実に処理することが重要です。セキュリティをしっかりと守るのなら、専門的な技術を持った業者に任せたいですね。

そして、まとめて処理したい場合、箱に機密文書を入れて溶解処理サービスを取り扱っている業者を一部紹介します。

ヤマト運輸「機密文書リサイクルサービス」

宅急便のクロネコヤマトも機密文書の溶解処理サービスを取り扱っています。ヤマト1社で処理文書や処理工場までの輸送が行われていますので、安心してお任せすることができます。料金は税込み1,847円で、運賃・溶解処理料・溶解完了証明書発行料が含まれています。

運賃 1,847円(税込)

※運賃・溶解処理料・溶解完了証明書発行料を含む。

※専用ダンボール箱は無償提供。

佐川急便 機密文書リサイクル便

佐川急便が提供している機密処理の溶解処理サービスでは、ダンボールの種類を選ぶことができます。 種類は2種類あり、A3サイズとA4サイズ がありますので量や書類の大きさによって選択することができます。 段ボールに関しては処理とは別に料金が発生します。

運賃  A3 1,534円(税込)
A4 1,286円(税込)
段ボール A3対応 1枚309円(税込)
A4対応 1枚257円(税込)

※運賃、溶解処理手数料、溶解証明書発行手数料を含みます。

※機密文書を入れるケースは、別に販売しています。(1枚単位で注文できます)

大塚商会 メルティBOX

大塚商会が提供している「メルティBOX」は、回収の仕方が2種類があります。

あります。それは「段ボール回収型(タイプW)」と「置施錠BOX型(あんしん+)」です。

段ボール回収型(タイプW)

指定の段ボールがないため用意する必要があります。サイズは、縦・横・高さの合計が115cm、最大辺が50cm以下です。

運賃 1,320円

※段ボールは各自用意

置施錠BOX型(あんしん+)

オフィス内に鍵の付いた処理専用の箱が用意され、回収をお願いすれば回収しにきてもらえます。処理、証明書が発行されるという流れで行われます。

運賃 月額基本料金 3,300円
処理料金 2,530円 

溶解処理サービスのデメリット

一般的な方式ではあるものの、回収業者と処理業者が異なる場合が多く、セキュリティレベルでは、3つの処理方式の中で一番低いと思われます。処理されるまでに複数の業者が入るケースもあり、介する中間業者が増えるほどに機密性が薄れ、セキュリティの低下に繋がるのです。

また、持ち込み先の製紙メーカーにとっては、機密文書も普通の古紙も同じリサイクル資源という認識が多く、製紙メーカー側が手間をかけて処理を優遇することはあまりありません。古紙のストックが増えたり、溶解機のメンテナンス時には、他の古紙と一緒にそのまま保管され続けるということも稀にあります。だから、情報セキュリティ認証ISO27001を取得している製紙メーカーも極少数となっているのです。

同様に、製紙メーカーにとっては、機密文書処理を専門に扱っているわけではないため、従業員の教育や設備のセキュリティレベルが十分でない可能性もあります。手軽で一般的な処理方式ですが、一定以上のセキュリティを期待するためには、十分な検討が必要になるでしょう。

機密文書処理を請け負う業者の中には、自社工場を持ち、改修から処分までをワンストップで行うところもあります。機密性の高い文書を大量に処分したい場合には、そのような専門性の高いのプロを検討するのもおすすめです。

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